
建設業の一人親方さんに必要な保険は、会社員とはまったく別物です。
「自分は大丈夫」「今まで事故がなかったから大丈夫」――そう思っていませんか?
そのまま何も対策をしないまま働き続けると、ある日突然、大きな損失を抱えるリスクがあります。
では、一人親方はどんな保険に入るべきなのでしょうか。
今回は、役割ごとに厳選した“5つの必須保険”をわかりやすく紹介します。
これから保険加入を検討している方、すでに加入している保険を見直したい方にとって、参考になる内容となっています。
一人親方さんが入るべき保険の種類
まず一人親方が加入すべき保険の種類について触れていきましょう。
- 労災保険(一人親方特別労災保険加入)
- 県民共済・都民共済(コスパ最強の医療)
- 自動車保険(対人・対物の無制限)
- 工事保険(現場の賠償責任保険)
の4つです。
1つずつみていきましょう。
労災保険(一人親方特別加入)とは?
一つ目は、労災保険の「特別加入」です。
本来は労働者しか入れない労災保険を、一人親方・自営業者でも利用できるようにした制度 です。
建設業の一人親方は会社に雇われていないため、通常の労災は適用されません。
そこで、組合や特別加入団体を通じて「特別加入」することで、会社員と同じ補償を受けられるようになります。
特別加入のポイント
① 仕事中・通勤中のケガを全額補償
治療費は自己負担ゼロ。
病院の窓口で支払いは不要です。
② 働けない期間の休業補償が受けられる
骨折や手術で働けなくなった場合、
休業補償給付(日額3,500円〜2万円程度)が支給 されます。
③ 後遺障害・死亡の補償も会社員と同等
重度障害や死亡事故にも手厚い補償があります。
④ 加入しないと“治療費+休業の収入ゼロ”という地獄に
建設業はケガが多い業界。
未加入だと、治療費も収入の穴埋めもすべて自己負担になります。
⑤ 保険料が安く、コスパ最強
年間 2〜6万円程度で加入でき、補償は非常に大きいです。
労災保険(特別加入)は、一人親方にとって“自分の身を守る最低限の保険 です。
仕事中のケガで経済的に破綻しないための、最も重要な土台となります。
県民共済・都民共済(コスパ最強の医療)
2つ目は、県民共済・都民共済です。
月1,000円〜2,000円台で加入でき、ケガや病気の入院・手術を幅広く補償してくれる共済型の医療保険 です。
建設業の一人親方は「労災だけ入っていれば安心」と思いがちですが、
実際には 仕事以外のケガ・病気は労災では一切補償されません。
そこで、労災の“補完”として最も相性がいいのがこの共済です。
県民共済・都民共済が選ばれる理由
① 保険料がとにかく安い(コスパ最強)
一般の医療保険は月5,000〜8,000円することもありますが、
共済なら 月1,000〜2,000円台で同等以上の補償 を受けられます。
② ケガ・病気に幅広く対応
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通勤中・プライベートでの転倒
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インフルエンザ、肺炎
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腰痛、ヘルニア
こうした“労災外”のケガ・病気も対象。
一人親方の弱点である「働けない期間」をしっかりカバーしてくれます。
③ 入院・手術に強いシンプルな設計
入院日額、手術の種類に応じた支払いが明確。
特殊な条件も少なく、支払いも早いのが特徴です。
④ 持病があっても加入しやすい
民間の医療保険より加入審査がやさしく、
健康に不安がある方でも入りやすいのがメリット。
自動車保険(対人・対物の無制限)
3つ目は、自動車保険とは、運転中に事故を起こしてしまった場合に、
他人へのケガ(対人) や 物の破損(対物) などの賠償責任を補償する保険です。
特に重要なのが 「対人・対物の無制限」 で加入すること。
これは、相手への賠償額に上限を設けず、
どれだけ高額になっても保険が払い続ける という仕組みです。
なぜ“無制限”が必須なのか
建設業の一人親方は現場へ向かう移動が多く、事故リスクが高い職種です。
もし重大事故を起こしてしまうと…
-
人が亡くなる事故 → 数億円の賠償
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店舗に突っ込む → 修繕費+営業損失で数千万
-
高級車への接触事故 → 数百万円〜
これらは、自費で払える額ではありません。
少額の補償にしていると、一発で人生が詰む可能性があります。
「無制限」にしておけば、このような莫大な賠償でも保険が全額負担してくれます。
一人親方さんが優先して付けるべきオプション
① 弁護士特約(超おすすめ)
年間1,000円前後で付けられ、
もらい事故の時に 弁護士が相手保険会社と交渉してくれる 最強の特約。
時間・ストレスを大きく減らせます。
② 対物超過特約
店舗・看板・電柱など壊した時に備える特約。
仕事で車を多く使う人は必須。
③ 人身傷害補償保険
自分や同乗者のケガを補償。
仕事中の事故でも役立ち、家計を守りやすくなります。
自動車保険(対人・対物の無制限)とは、万が一の事故で“人生が破綻するリスク”から守るための必須保険。
特に現場移動が多い一人親方さんにとって、労災と同じくらい重要な保険です。
工事保険(現場の賠償責任保険)
最後に、工事保険です。建設現場で仕事中に 第三者へケガをさせてしまったり、物を壊してしまったりした場合に補償してくれる保険 のことです。
建設業の一人親方は、現場でのちょっとしたミスが
数十万円〜数百万円の損害 につながる仕事。
そのリスクを肩代わりしてくれるのが、この工事保険です。
工事保険で補償される主な事故例
① 現場の物を壊してしまった
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脚立が倒れて 駐車中の車を傷つけた
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資材を落として ガラスを割った
物の修理代や交換費用が保険から支払われます。
② 作業中に第三者をケガさせた
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通行人に資材が当たってしまった
-
現場作業中に 他業者の職人にケガをさせた
治療費・慰謝料・休業補償など、賠償すべてが補償対象です。
③ 自分の過失で大きな事故になることも
建設現場での事故は賠償額が大きくなりがち。
たった一度のミスが 数百万円〜数千万円 になるケースもあります。
工事保険があれば、その金額を丸ごとカバーできます。
工事保険(現場の賠償責任保険)とは、現場で起こる他人のケガ・他人の物損をすべて肩代わりしてくれる保険。
建設業の一人親方にとって「万が一の賠償リスク」から事業と生活を守るための必須保険です。

まとめ
一人親方さんにとって必要な保険とは
- 労災保険(一人親方特別労災保険加入)
- 県民共済・都民共済(コスパ最強の医療)
- 自動車保険(対人・対物の無制限)
- 工事保険(現場の賠償責任保険)
の4つです。会社員の頃と違うのは確定申告があるかどうか。
ここでしっかりと知識をえておくとお金を増やすこともできる。
しっかりと学んでお得に保険を選んでください。
そして改めて、労災保険には必ず加入しておきましょう。
関連記事:建設業一人親方の個人事業税とは 節税する方法はあるのか?
投稿者プロフィール

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【団体概要と運営方針】中部労災一人親方部会(一人親方部会グループ)は、厚生労働大臣・岐阜労働局から特別加入団体として承認されております。建設業一人親方の労災保険の加入手続きや労災事故対応を主な業務として運営され、建設業に従事する一人親方様向けに有益な情報配信を随時行っております。
【中部労災の特徴】一人親方様が当団体で労災保険にご加入いただくことで、会員専用建設国保、会員優待サービス(一人親方部会クラブオフ)のご利用をはじめ、万が一の事故対応やきめ細やかなアフターフォローができるよう専用アプリを提供しております。
【団体メッセージ】手に職を武器に働く一人親方様のために、中部労災一人親方部会は少しでもお役にたてるよう日々変化し精進してまいります。建設業界の益々のご発展をお祈り申し上げます。
★一人親方部会グループ公式アプ→https://www.saitama631.com/app.html
★一人親方部会クラブオフ→https://www.saitama631.com/cluboff.html
■YouTube『一人親方部会ちゃんねる』https://www.youtube.com/channel/UCZTlxZRxDDgren56lAn5boQ
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