職人として生きていこうと思った時、必ず必要なもの。
工具も必要ですが、名刺も必要なのではないでしょうか?
仕事があればこその工具であって、仕事がなければ工具も使えない。そしてその仕事を得るための武器が名刺なわけですね。
ここでは名刺の必要性と、どんな名刺にすればいいのかについて書いていこうと思います。
一人親方に名刺は必要か
建設業の仕事の請負というのは、横の繋がりでいただくことがほとんどですよね?
職人さんの場合は、顔馴染みだからとか昔からお願いしているからとか、そういった理由で仕事をいただく機会も多いかと思います。
だから基本的には名刺を使う機会っていうのは少ないかもしれません。
でもそれってこれからも仕事が、いただける保証はあるでしょうか?
もしかしたら不景気になってしまって、なかなか仕事がもらえなくなる時が来るかもしれません。
そうなった時に、新たに営業して顧客を広げているかで差が出てきます。
それは仕事を依頼する先を選んでいるから。
その時に選ぶ基準は、技術や信頼ですが、技術も信頼度も同じ職人が2人いた時、どちらか一人を選ぶのであれば心地いい人柄を選ぶこともあるでしょう。
そういったときに、ちゃんと会ったことがあるかとか、気がきくやつだったかどうかがとても大切です。
さらに不景気でなくても仕事は常に取り合いです。
撤退していく会社もあれば、新しくできた会社もある。
ただ大切なのは不景気になって仕事に困ってからではなく、景気がいい時にたくさんの人を助けることで不景気でも仕事につながっていくんです。
会社っていうのは、設立してから10年を迎えるまでに90%が潰れると言われています。と言うことは、どんどん新陳代謝が進んでいくと言うことですね。
古いものは消えて、新しいものが生まれていく。その中であなたに仕事をいただく会社が固定されて新規が入っていないならとても危険ですよね。
今は大丈夫でも10年後は危ないかもしれない。これを打開するためには営業が必要なんです。
営業活動に名刺は必要か
たしかに名刺がなくても営業はできます。
今は仕事の依頼はLINEでくるという場合も多いでしょう。しかしかしこまった会社の場合は基本電話連絡という場合もある。
もし新たな取引先になる可能性のある人と出会った場合に挨拶はできるかもしれませんが、基本的にあなたは仕事をいただけるかもしれないのでその人に興味があるので、連絡先の交換などもできるかもしれませんが、相手はあなたに興味はない。
つまり連絡先の交換ができないかもしれません。つまり営業できていないのと同じです。
しかし名刺を渡しておけば、いつか必要になった時に連絡をくれるかもしれません。営業の名刺の使い方ってこんなこともできるんですよ。
職人の名刺ってどんなデザインにしたらいい?
名刺のデザインは本当にシンプルなものでいいと思います。
基本的には
- 会社名
- 連絡先
- 名前
- 電話番号
- LINE ID
- 所有資格
でいいでしょう。
会社名は法人の場合のみで、個人の場合は名前のみで問題ありません。
名前と連絡先やメールアドレスとLINEは当然ですよね。
仕事の名刺にLINE?って思う方もいらっしゃるかもしれませんが、現在連絡はほぼLINEでしかされていない人もいます。
電話は通話料金がかかるからという人もいるはず。
ですので必要なければスルーされるだけですので、入れておいて損はありません。
たったそれだけのことで連絡されない可能性だってあるわけですから。
名刺に職種は必ず入れましょう
言わずもがなですが、名刺に職種は忘れずに入れるようにしましょう。たとえば土木なら土木工事業と名刺に記載すべきです。
なぜなら書いていなければあなたが何屋さんなのかよくわかりません。
現にあなたのことを観察し、職種を覚えておいてくれる人なんていないでしょう。
依頼先に困ったと気に、名刺フォルダから職種で探して、依頼できるか連絡が来るものなんです。
あなたがなにものかわからなければ、仕事の依頼なんて来ませんから。
仕事を依頼する側にとって、名刺を貰う際に自己紹介をされても大して覚えていないものです。
これを見てるあなたも、異業種交流会などで名刺を交換した際に、相手の仕事がなんだったか覚えていますでしょうか?大抵の場合は覚えていません。
盛んが欲しければ、そこで「左官」書いてある名刺を探し電話をかけるだけ。
その時にあなたとのあった時の記憶はそこまでないはずです。
だから職種はわかりやすく、むしろ相手のことを考えるのであれば、左上の一番みやすい場所に、職種を1番大きく表示すべきです。
所有資格は必ず書きましょう
書くことを忘れていけないのが、所有資格です。特に資格を持つものしかできない、仕事がある独占資格なら尚更。
独占資格というと、弁護士や医師のようにその資格を持っていなければお金をもらって仕事することができない資格のこと。
そのほかにもどんな些細な資格も仕事に関わるものだったら、表記しておくべきです。なぜならその資格が必要な仕事の場合は、書いてない人は除外されるからです。
例えば、どの職種に就く上でも必ず必要な資格ってありますよね?その資格は誰もが持っていて当然の資格であり、わざわざ名刺に書く必要がないと思っている人もいると思います。
しかしそれは間違いです。
なぜなら、名刺に書いていなければ、持っているかどうか100%判断をできないからです。
相手にとって電話で確認するなんて面倒なので、電話で確認されずにスルーされるだけ。
ほかにあなたの代わりはいっぱいいますから。
電話で確認してくれればいいと思うかもしれませんが、わざわざ電話に確認するなら、確認せずとも名刺に書いている人を選択します。要するに、確認が面倒だから除外されるということです。
このような恐れもありますので、必ず資格は全て明記しておきましょう。持っていて当然の資格であってもです。もちろん自動車免許も書いておくべきです。
名刺に屋号はいる?
ここで1つ疑問がある人もいらっしゃると思います。
それは一人親方の場合に、屋号は名刺に入れるかどうか。
賛否両論ありますが、屋号は銀行口座の名義によって入れるかどうかを判断すればいいでしょう。
どういうことかというと、仕事をすれば請求書や契約書が必要です。
その際に銀行の名義は個人名なのに、名刺を基に作った請求書や注文書は屋号あり。
などとなると、銀行での振り込みの際に、名義の確認がスムーズにいきません。
このようなストレスを取引先に与えないためにも、基本的には銀行口座の名義と揃えておくのが正しいマナーと言えるでしょう。
デザインどうしたらいいの?
と言う場合はネットで、「名刺 印刷」でググってみましょう。
そうすれば名刺をデザインから全て作ってくれる名刺屋さんのサイトがたくさん出てきます。
その中で、気に入ったデザインを探し出して依頼しましょう。
だいたい100枚3000円~で作成ができます。もしデザインをお願いする場合はデザイン料で1000円ぐらいとられる可能性もあります。
建設業向けデザイン
中には建設業の職人向けのデザインも用意されている名刺屋さんのサイトもあります。
https://www.you-meishi.com/info/kenchiku.html
ここには
など専門の名刺デザインが準備されています。
このメリットは、一瞬で職種がわかることです。
職種は必ず明記しましょうと、すでに書きましたが、文字で明記する他にも、デザインで主張する方法もあります。
例えば大工を探している時に、文字だらけの名刺では読むの面倒ですが、一瞬で大工だとわかるデザインであれば目に止まりやすいですよね。
ですから少し恥ずかしいかもしれませんが、専用デザインの名刺も1つの選択肢です。
まとめ
職人の名刺の必要性について解説してきました。
普段名刺を使う機会が少ないかもしれません。
しかし、仕事を受注する際うえで、相手から信頼を得て10年後も多くの仕事を受注するためにはしっかりとした名刺を持って営業活動をすることは大切なことなのかもしれません。
まだ名刺を作っていない方はめんどくさがらずこの機会に作ってみてはいかがでしょうか。
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